ペニス本体はいうまでもなく海綿体です。海綿体というのは、ほとんど動脈と静脈が二本並びながら絡み合っている細かい血管のかたまりで、構造はこのように比較的に単純です。まずペニスの中身ですが、ここには尿道海綿体とその上部両側に二本の陰茎海綿体の三本で構成されています。陰茎海綿体には、動脈と静脈が入り交じっています。海綿体の中の細かい動脈の血管壁は、平滑筋という筋肉で構成されています。平滑筋が弛緩すると、その動脈が拡張してそこに血液がドっと流れ込んで膨らむのです。
本来ならば、動脈に入り込んだ血液は静脈を通じてペニスから出ていきますが、動脈の膨張で、並行して流れている静脈が圧迫されて、戻るべき血液の流れが止められてしまいます。要するに、ペニスに流れ込んだ血液は一方通行の状態になります。これによって、ペニスの膨張状態が維持されるのです。これが勃起なのです。ここで重要なのは、平滑筋がどうして弛緩するのか?どうやったら弛緩させることができるのかということです。
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